2023/12/17 12:04
こんにちは。ALTSTONEです。
ALTSOTNEの「深(FUKAMI)」、「凛(RIN)」という純日本製砥石がありますが、もう一つのシリーズ、砥(TOGERU)をご紹介させてください。
砥(TOGERU)は、中国との協力でなんとかコスパのよい砥石を作れないかと実験的に始めたシリーズです。
シリーズといっても現在のところ(#280/#800)までですが。。。
中国製砥石の傾向
中国には砥石を製造しているたくさんの工場があるそうですから一概には言えないのですが、
いくつかの工場からサンプルを取り寄せてテストした結果、傾向としては、中国製砥石はかなり「硬口」に作られています。
「硬口」の特徴としては、メリットとしては減りにくく平面維持性がよい。デメリットとしては食い付き※が弱く"刃物を選びやすい"ということです。
※補足)「食い付き」というのは、研ぐ時に、砥石が刃物に食い込む度合のことです。
「食い付きがよい」・・・適度な抵抗(摩擦)を感じて心地よい研ぎ感
「食い付きが悪い」・・・つるつる滑るような感じで、刃物があまり削れない
砥石の硬さについては、以前に別の記事で書いたことがありますので、硬さについて詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
TOGERUは?
では、中国を原産としたALTSTONEの「研(TOGERU)」はどんな砥石か?というと。
1.「平面維持性」と「食い付き」のバランスを改善
TOGERUの原産国は中国ですから、一般的な中国製砥石と同様に「硬く」平面維持性が良好です。平面維持性は「凛」と同等かそれ以上です。
そして、中国砥石の弱点の食い付きの悪さを、日本での後処理によってを改善しています。
つまり、「①中国での製法による平面維持性を活かしつつ、②中国砥石に足りない食い付き力を改善した」のがTOGERUになります。
ただし、そうはいっても、ALTSTONEの「凛」や「深」、またはその他の一般的な日本製砥石と比べると「食い付き」は、やや見劣りします。
もし、食い付きの足りなさを感じる時は、付属で付いてくる「名倉砥石」を使ってください。
研ぎ始める前に、名倉砥石で砥石表面を数回擦っていただくだけで、硬い刃物でも問題なく研ぐことができます。
2.粒度
「一般のご家庭で普段のお料理に一台で対応できる粒度」、ということでTOGERUシリーズの第一弾は「#280 × #800」をチョイスしました。切れ味を追求したい方には物足りないかもしれませんが、必要充分ということで検討した粒度となります。
3.不吸水性
TOGERUは、水を吸わないので、砥石全体をさっと濡らしてただくことができる不吸水性の砥石です。
不吸水で作るとけっこう製造コストもアップするので悩みましたが、最終的に不吸水とすることにしました。
TOGERUの開発にあたってイメージしたお客様の姿が、研ぎを追求する人というよりは、「普段の料理の合間に研ぎたい時にサッと研ぐような実用重視のお客様」だったからです。
もとが中国製砥石ということを考えると高く感じてしまうかもしれませんが、不吸水性の砥石としては頑張ってお安く抵抗させていただいているつもりでございます。
TOGERUの第二弾以降がリリースできるかどうかは、第一弾の売れ行き次第ですので、どうか応援よろしくお願いします!
皆様の研ぎライフの一助になりますように。
それでは。ALTSTONEでした。
それでは。ALTSTONEでした。